専門学校の集客を強化する前に再チェックしたい学生獲得に繋がるポイント
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- 専門学校の集客手段を確認したい
- 専門学校の集客はどういう風に進めればいいんだろう
- 集客を進めるために専門学校側で注意しおくべきことはなんだろう
専門学校の担当者には、入学希望者の集客に難しさを感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、実際に教育機関のWebマーケティング支援をしている当社が、その経験を活かして専門学校の集客についてまとめました。
それでは、参りましょう!
専門学校の集客が必要な2つの理由を解説
なぜ、専門学校は入学希望者獲得のために、積極的な集客を行わなければならないのでしょうか?
ここでは、積極的な集客が必要となった具体的な理由を説明し、集客に必要なことも解説していきます。
1.少子化により人口が減少している
専門学校の入学希望者を集客する理由の1つ目として、少子化による人口減少が挙げられます。
「2018年問題」という言葉を知っていますか?
これは、日本の大学受験に関する問題として使われる言葉です。
1992年ごろから日本の18歳人口は減り続けていましたが、大学や専門学校への進学希望者は伸び続けたので、進学率は高く人口が減少しようとも大きな問題にはなりませんでした。
しかし、今後も18歳人口が減少していくことが予測され、進学率も大きく伸びないため、専門学校への入学希望者増は難しい状況となっています。
定員割れが起きている私立の大学も多く存在しているなかで、いかにして入学希望者を獲得するかが課題の一つとなっています。
2.学生集客において大学との競争が激しくなった
専門学校の入学希望者を集客する理由の2つ目として、学生集客において大学との競争が激しくなったことがあげられます。週
専門学校では、分野ごとの専門的な知識や技術を身につけることにより、高い就職率が魅力でした。
しかし、これまで幅広い教養を身につける目的だった大学が、社会情勢の多様化に合わせ、専門的な知識や技術を身につけることに重きを置くようになってきています。
これまでは専門学校と大学は学ぶ目的が異なっていましたが、近年、一部の学習領域では、専門的な知識、技術を身につけるという点で競合にいます。
専門的な知識や技術を学ぶ場として、大学との差別化をはかり自校の強みや魅力を伝えていくことが今まで以上に大切になっています。
専門学校の集客の流れを解説
ここまで、専門学校の入学希望者を集客する理由を解説しましたが、ここからは集客の流れを解説していきます。
1. 学生募集の広報戦略を立てる
2. ホームページを中心とした自校媒体を充実させる
3. 合わせて集客施策を考える
4. 資料請求の改善
5. オープンキャンパスへの誘導と内容充実化・参加者満足度向上
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
1.学生募集の広報戦略を立てる
まずは、学生募集の広報戦略を立てることです。
今は、学校側から積極的に認知度を高めたり、自校の魅力や強みを学生に知ってもらう広報戦略をしっかり計画することが、集客を成功させるためには必要です。
スマートフォンの普及によって学生が簡単に進路としての学校情報を探すことができるようになるとともに、SNSをはじめ学生が情報を得る方法が多様化しています。
その結果、自校のターゲットとなる学生に、効率よく情報を伝えられるようにアプローチしないと、時間的にも金銭的にも大きなコスト負担を強いられます。
限られたリソースの中で集客が最大化できるように、事前にどういった訴求内容を、どこで展開するのか、市場や競合の動向も考慮しつつ、自社の戦略を考えます。
例えば、ただ単にホームページをリニューアルして見栄えを良くしても意味がありません。
ホームページをリニューアルするなら、その背景にしっかりと作り込んだ集客戦略を作り、その中でホームページの位置付けを明確にする必要があるのです。
広報と言うと、ホームページやSNSといった「手段」に囚われがちですが、この戦略作りを蔑ろにして手段だけを進めても、期待した効果がでません。
自校で十分な広報戦略が作れないのであれば、学校のマーケティングが得意な企業からサポートを受けながら進めることがおすすめです。
2.ホームページを中心とした自校媒体を充実させる
次に、ホームページを中心とした自校媒体を充実させることです。
いろいろな媒体がありますが、自校の説明をしっかりと行う最たる場所は、ホームページです。
ホームページでは、ターゲットとなる学生の不安を払拭し、魅力を訴求できるように整えておく必要があります。
今は、インターネット上で学生に魅力を感じてもらえらければ、学校見学などで来校してもらうことも難しいと言えます。
また、ホームページを快適に見てもらうためにデザインや操作性を意識することも重要なポイントです。
3.集客施策を考える
同時に、集客施策を考えることも重要です。
ホームページを充実させても、ホームページを見にきてもらうため集客施策がなければ、ほとんど誰も見にきてくれません。
ホームページへ集客するためにSNSを活用するケースが増えています。具体的には、TwitterやFacebook、Instagramに加えて、最近ではYouTubeやTikTokといった動画プラットフォームも注目されています。
また、検索広告やSEO対策と言われるGoogleの検索エンジンで上位化するための施策を展開することも有効です。
実際のところ、これらの集客施策を全てを自校で展開できる学校はほとんどありません。
専門的な知識と経験を持ち、信頼できるパートナーとともに、集客施策を実施していくのがよいでしょう。
4.資料請求の改善
集客し、ホームページに学生が来るようになったら、いかに資料請求へとつなげるかが重要になります。
資料請求の「数」に注目して見ていくことは重要ですが、広告費をかけて集客した学生は資料請求をする「率」や、実際に資料請求した学生が次のステップに進んでくれる「質」を高めることも注目すべき数字です。
集客を戦略的に行っている学校であれば、この辺りの数値に対して目標を決めたり、その数値に到達することができるように定期的に改善施策を行っています。
学校に対して入学先として候補に考える入り口である資料請求を、単発の施策として捉えるのではなく、認知から集客・ホームページへと繋がってきた全体の流れにおけるCVポイント(入学への重要な行動点)として捉えて、常により良くなるように注力をしましょう。
5.オープンキャンパスへの誘導と内容充実化・参加者満足度向上
最後に、オープンキャンパスへの誘導と内容充実化・参加者満足度向上です。
資料請求した学生や、オープンキャンパスの実施時期にホームページを見た学生に対して、参加申し込みを誘導します。
オープンキャンパスは、学校への入学を意思決定するために非常に大きな役割を担っています。
学生にどういう体験をしてもらい、どういうイメージを持たせるのか、を意識してオープンキャンパスを設計する必要があります。
また、学校入学に対して不安に感じていることを消すということも重要です。オープンキャンパスの参加者満足度を高めるための準備をしっかりと進めましょう。
専門学校の集客方法を具体的に解説
専門学校の集客の流れを解説してきましたが、ここでは主な集客方法として以下を解説していきます。
1. ホームページ
2. 進学媒体・ポータルサイト
3. YouTube等の動画
4. TwitterやInstagramなどの各種SNS
5. メルマガやLINEなどのオンラインコミュニケーション
6. チラシ・新聞折込
7. パンフレット
それでは、それぞれを解説していきます。
1.ホームページ
ホームページは、オフライン・オンライン広告からの誘導でホームページにきた学生やその保護者に対して、自校の魅力や詳しい情報を伝えられる媒体です。
ホームページにきてくれた学生や保護者は、自校に興味を持ってくれているので、魅力や学校生活の雰囲気などをアピールすることが出来れば、資料請求や学校見学、実際に受験してもらうことに繋がります。
学校生活、叶えられる将来像を伝えることはもちろん、入学希望者に疑問や不安を抱かせないためにも学費や学校設備、アクセス、就職実績なども詳しく伝えることも重要です。
しかし、単にホームページを作るだけでは、なかなか人が訪問してくれません。
ホームページを検索した時に上位化させるためのSEO対策を行うことで、検索エンジンから人が流入してくれるようになります。
ただ、ホームページを作りたての場合やこれまでSEO対策に力を入れてこなかった場合、すぐに検索で上位化できるわけではないので、検索広告を使うことも検討しましょう。
2.進学媒体・ポータルサイト
集客手段としては、進学媒体・ポータルサイトもあります。
学生が学校の情報を集める際に、興味のある分野の学校を一覧で見て比較できる進学媒体やポータルサイトは、学校が集客施策として考えるべき一つの手段です。
ターゲットとなる層の学生にアプローチする方法の中でも、進学媒体・ポータルサイトは学校進学への興味度合いが高い人が見る傾向が強いので、そこで認知を広げ、集客することは有効な施策です。
ただし、出稿には一定の金額がかかりますし、金額の大小によって露出面の位置や大きさも変わります。
全体の集客施策のなかで、どのぐらいの割合を進学媒体・ポータルサイトに期待するのか、費用面も含めて横断的に考えて判断をしましょう。
3.YouTube等の動画
YouTubeなどの動画プラットフォームも重要な集客施策です。
動画はテキストに比べて、伝えられる情報量が多く、学生が情報を受け取る負担も少ないため、非常に有効な施策です。
また、今の学生は普段からYouTubeを見る人も非常に多いため、訴求先のプラットフォームとしてもYouTubeは魅力的です。
また、最近では学生世代の間でTikTokが爆発的な人気があり、認知を広げる場所としての活用が期待されています。
4.TwitterやInstagramなどの各種SNS
TwitterやInstagramなどの動画プラットフォーム以外のSNSも外せない集客方法です。
学校がSNSのアカウントを活用して学生を集客するメリットは以下の通りです。
・無料でアカウント作成、運用が行える
・写真や動画を発信することで、学校生活の雰囲気やイメージを伝えやすい
・受験生とコミュニケーションをとることができる
SNSを運用することは基本的には無料で行えることができるので、広告費がかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、自校の学校見学や説明会、行事開催のお知らせなども自校に興味を持ってフォローしてくれている学生に対して確実に届けることができるのも大きな魅力です。
SNSを活用して学生を集客するためには、各SNSごとの特徴を理解して、その特徴を活かした運用をしていくことが重要になってきます。
5.メルマガやLINEなどのオンラインコミュニケーション
他の集客方法として、メルマガやLINEなどのオンラインコミュニケーションもあります。
メルマガやLINEは一度、接点を持った学生が入ってくれる場所なので、新規学生の集客にはなりにくいですが、特にLINEで個別のやりとりもしやすく、質問や心配ごとに丁寧に答えることで信頼関係を築くことができます。
6.チラシ・新聞折込
学生や保護者に直接渡せる広告としてチラシや新聞折込が挙げられます。
顧客データを基に直接広告物を配布する方法です。
データを基に効果の高いエリアに配布することもできるのが大きなメリットです。
しかし、チラシは手軽に渡せる分、興味を持ってもらわないと、簡単に捨てられて自校の魅力を伝えたり、ホームページへの誘導を行うこともできません。
限られたスペースの中で全ての情報を伝えるのは不可能ですので、伝えたいメッセージを決め、興味を持ってもらう工夫をすることが重要です。
7.パンフレット
チラシよりも伝えられる情報が多い広告物が自校のパンフレットです。
最近は、パンフレットもわざわざオフラインで取り寄せるのではなく、オンラインでダウンロードできるようにする学校が増えています。
デザインや自校の分野に合わせたイメージカラーなどの工夫をすることで、中を開き見てもらえるような広告となるでしょう。
また、写真やイラストなどを大きく使い、実際の学校生活をイメージできるようにすることで、学生や保護者に興味を持って見てもらうことができます。
パンフレットは、自校に興味を持っている学生や保護者に、しっかりと魅力を伝えられる広告物と言えるでしょう。
まとめ
今回は、専門学校の集客に関しての解説をしました。
集客に取り組まない専門学校は、学生募集がより一層厳しい環境に陥る可能性があります。
どのような広告なら自校の魅力を伝えられるのかを考え、より多くの学生を入学希望者へと変化させる集客方法を行っていきましょう。
記事執筆者の紹介
乾 雄一/デジタル広報プランナー
法人営業・EC事業の立ち上げ・新規事業開発などを経験し、WEBマーケティング会社にてWEBサイトの改善・集客・運用支援に携わる。
現在はWEB・動画・SNSを中心とした「デジタル広報」という切り口で教育機関の学生募集、医療機関の集患・人材採用支援を行っている。